埋蔵量フォーラム
スーパーメジャーShell社における2004年の埋蔵量下方修正で、石油業界が揺れ動いたことはまだ記憶に新しいところです。
旧来比較的に緩やかに捉えられてきた埋蔵量の概念に対し、企業の評価が外部格付け会社などにより広く行われるようになった結果、企業資産や業績の内外への公表といった観点から、新たな見直しが必要となってきています。
しかしながら、本件は国際レベルでも未だSEC(米国証券取引委員会)による可採埋蔵量の定義付け、所謂SEC基準とWPC(世界石油会議)−SPE(石油技術者協会)基準の不調和、SEC基準の非合理性、産油国との契約形態の多様化とその解釈、IOR(Improved Oil Recovery)/EOR(Enhanced Oil Recovery)埋蔵量成長の取扱い方などなど、突き詰めていくと多くの課題があり、混乱があるようにも思われます。
今日、日本企業が国際的な活動を行っていく中で、自社の油・ガス田資産を適切に評価し、公表していくことは避けて通れない課題となっています。このテーマについて、石油学会資源部会として実践的な観点から検討し、適宜その成果を関係企業・学会に還元していくことは意義あることと考え、活動を行っています。
本フォーラムの活動成果は、本ホームページをはじめ、資源講演会、石油・石油化学討論会、ペトロテックなどで随時公表していきます。
これまでの検討内容
- SEC基準とSPE/WPC基準の比較
- 各国埋蔵量定義の比較
- 埋蔵量定義と石油会計基準の変遷
- IASB「国際会計基準」の動向
これまでの成果報告
- 第35回石油・石油化学討論会(盛岡大会)
- 第36回石油・石油化学討論会(鹿児島大会)
- PETROTECH Mar. 2006 Vol.29 No.3
- 資源講演会(2006.07.21)「その埋蔵量に自身ありますか?」講演予稿(PDF)
資源講演会(2007.07.20)「その埋蔵量に自身ありますか?」講演予稿(PDF)
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