分科会
|触媒|ケミカルプロダクツ|バイオテクノロジー|グリーンプロセス|
触媒分科会
触媒分科会は、石油精製、石油化学工業における触媒技術に関し、会員の方々への的確な情報の提供や交流を目的に1988年に設立され、"触媒"をキーワードに、シンポジウムの開催を中心とした活動を行っています。また、分科会委員のレベルアップを目的に、最新の触媒化学・技術に関しての勉強会も実施しております。
触媒シンポジウムは、1990年に"新時代を迎えた脱硫技術−軽油深度脱硫"と題して第1回目が開催され、その後、革新プロセス、新エネルギー、新製品、環境保全など関心の深いテーマについて年1回の開催を行っており、2011年は第19回として「C3ソースの新潮流」をテーマに開催いたしました。 21世紀になりましたが、今後とも石油化学産業が発展するためには、エネルギーやグリーンケミストリーの観点に立った触媒技術の開発がますます重要になると予想されています。触媒分科会は触媒シンポジウムの開催を通じ、今後ともタイムリーな"触媒情報"を発信したいと考えています。 |
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ケミカルプロダクツ分科会
本分科会は、「ファインケミカルズ分科会」「機能性材料分科会」として発足した二つの分科会が1999年に合併して新たに発足しました。2001年からは石油化学工業のプロダクツ全般を扱い、触媒分科会と反応分離分科会が製造方法を、本分科会が製品を担当しています。
石油化学工業は大規模・大量生産を得意としますが、一方で、製品の付加価値を高めるべく精密化学品の開発にも力を注いでいます。エンジニアリングプラスチックをはじめとする種々の機能性プラスチックや各種炭素材料は石油化学工業から生産され、わが国の産業を牽引してきた家電・情報通信機器・自動車産業の競争力を陰で支えてきました。 世界はいま、限りある石油資源の有効利用、地球環境との共存という大きな課題に直面しています。石油資源を燃料として燃やすのではなく、より付加価値の高いケミカルや材料に変換して利便性追求と地球環境保全の両方に貢献するという意味においても、石油化学工業は今後も大きな役割を果たすものと考えます。 ケミカルプロダクツ分科会では、精密化学・機能材料・ポリマー・オリゴマーの最新材料や技術動向をシンポジウムや学会活動を通じて提供し、新材料や新技術の開発に貢献して行きたいと思います。 |
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バイオテクノロジー分科会
21世紀に突入し、環境問題がますます深刻化しています。地球温暖化、酸性雨など、地球規模で進む環境問題に対処すべく、多くの分野において環境調和型産業への構造転換が急速に進みつつあります。石油・石油化学産業も早急な対策が求められており、持続可能で環境に優しい「グリーンテクノロジー」としてのバイオ技術に期待が寄せられています。たとえば、古くから行われてきた活性汚泥による廃水処理はすでに技術として確立されており、「johkasou(浄化槽)」という言葉が英語としても通用するほどの市民権を得ています。一方で、海洋流出油や油汚染土壌のバイオレメディエーション、さらには原油の回収や脱硫などにもバイオ技術の応用が試みられ、ある程度の成果が得られているものの、実用化するには至っていません。また、石油枯渇の危機が叫ばれて以来、無尽蔵な太陽光や再生可能なバイオマスの有効利用技術の開発が国家プロジェクトとして取りあげられてきましたが、いまだに解決を見ていません。石油学会の部会の中にあって唯一「バイオ」を標榜する本分科会では、石油・石油化学討論会におけるセッションの主催、シンポジウム・勉強会の開催など、幅広い活動を行っています。そして、今後ますます発展していくであろうバイオ技術の行方をにらみ、広く石油・石油化学産業に応用可能な将来技術の発掘という観点から、部会を越えた活動へと展開していきたいと考えています。 |
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グリーンプロセス分科会
地球環境とエネルギー問題の両立を図りながら、世界的に増加する人口を含めて持続的な成長を図ることは、人類にとって重要な課題であるとともに、その解決策の大きな部分が技術開発に求められております。また、地球温暖化問題や炭酸ガスの排出削減に関する国民の意識も年々高まっております。一方、化石資源は炭酸ガスの排出源ではありますが、現状では生活や経済を支えている主要な一次エネルギーであるとともに、石油化学や化学分野の原料として貴重な資源であることは言うまでもありません。
こうした背景のもと、1990年代より環境負荷の低減を目指した生産プロセスの効率化が、シンプルケミストリー、環境調和型プロセス、グリーン・サステナブル・ケミストリーなどをキーワードとして注力され、近年では、グリーンプロセス工学と呼ばれるまでに進化しております。すなわち、グリーンプロセス工学の概念は、工程や原料のシンプル化、省エネルギー、環境調和型物質の利用拡大、低毒性物質への代替、廃棄物の低減などの普遍的といえる12原則において、炭酸ガス排出の意識を高めたものとして理解されます。したがい、生産活動におけるグリーンプロセスの重要性は、地球環境と人類の共生において永続的に重要な概念であり、低炭素社会の実現に向けても極めて重要な役割を担っております。 グリーンプロセス分科会は1988年に反応分離分科会として設立され、その後の時代のニーズとともに対象を拡大し、現在のグリーンプロセス分科会に発展してまいりました。今後とも討論会におけるセッションやシンポジウム、勉強会などの開催を通じて、グリーンプロセスに関する科学技術の情報発信と討論を行うことによって、一層の技術の進展に貢献したいと考えています。 |
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