技術資料 遠心ポンプ検査項目指針
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本指針は、日本国内の石油精製関連設備向けに、API610規格に基づいて設計及び製作された遠心ポンプの製作時の試験検査について、一定レベルを保ちながら、円滑にまた効率的かつ経済的に実施するためのガイドラインとして定めるものである。
遠心ポンプの試験検査は、API610並びにJIS-B8301を適用規格とし、これに購入者独自基準を付加して試験検査項目・方法、判定基準、立会い区分等の細目を定めているが、時として判断基準が違い、結果として合否判定が異なる等の問題点が指摘されることもある。
ここに定める項目は、これまでに実施された立会検査において、購入者或いは製作者の対応上の問題が指摘されたものを中心にしている。その原因や問題点を整理しながら、現在の技術水準に照らすとともに、API610の最新版の動向も考慮し、信頼性と経済性の両面から議論・検討を加えたものである。作成は、装置部会 回転機専門委員会が担当した。
本指針は、あくまでもガイドラインとして示すものであり、全ての試験検査を網羅したものではないが、ポンプ製作時の試験検査にかかわる色々な場面で、多くの会社及び、検査官に利用して戴けるよう願っている。
検査項目内容
(1)材料検査- 材料試験成績書/配管ミルシート/非破壊検査の種類と範囲/PAMI(合金成分分析)/硬度検査/衝撃試験
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受入れ検査(外観検査)/肉厚検査/耐圧検査/気密検査/マーキング
- 動的釣合試験/回転体振れ試験/クリアランス
- 運転試験台数/立会検査台数/試験時回転数/連続運転試験/性能試験/流量測定点/校正記録/インペラカット後の再試験/NPSH試験/振動測定/騒音測定
- センタリング確認/外観検査/寸法検査/銘板位置/油面指示
- 完成気密/塗装検査/出荷検査
データ
編集 (社)石油学会 発行所 (社)石油学会 発行日 2008年9月26日 発行形態 CD 価格 4,000円(税込み) 会員価格 2,000円(税込み) 送料別
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