電気絶縁油ハンドブック追補版

　『電気絶縁油ハンドブック』(講談社発行、石油学会編)が1987年に刊行されて33年が経過しました。電気絶縁油、変圧器などの製品寿命の長さから記載内容は、今日に至ってもなお、電気絶縁関連技術者の中でも高く評価され、参考書としてその役割を果たしている。
　一方、その間に低粘度シリコーン油やエステル油などの新しい電気絶縁油が登場するとともに、流動帯電現象、PCB処理、硫化腐食、ストレイガス現象などの新しい課題も発生しています。
　絶縁油分科会では、絶縁油ハンドブック追補調査専門委員会を2015年9月に設置、活動を開始し、主に1985年以降に発行された十分な審議・審査がされ完成度が高い石油学会絶縁油分科会専門委員会報告書、電気協同研究やCIGRE報告書などを調査し新しい知見としてまとめました。
　調査結果を反映させた電気絶縁油ハンドブックの再編集も検討しましたが、今回は、新しい知見を追補とし別冊編集することとしました。
　＊なお、本書は既刊の『電気絶縁油ハンドブック』とセットで保有していただくことを目的とした書籍です。本文で追加・修正のなかった章は、章題のみを記載しています。
　

追記した項目　　＊新たに追加した章は太字斜体

1編基礎

1.1.1 絶縁油の種類とその変遷

1.1.2 鉱油系絶縁油の製造の歴史

1.1.3 合成絶縁油の歴史

1.1.4 環境対応型絶縁油

1.2.1 変圧器

1.2.2 ケーブル

1.2.3 コンデンサ

1.3.1 変圧器油

1.3.3 コンデンサ油

2.1.1 原油の産地と種類

2.2.1 炭化水素系油

2.2.2 シリコーン油

2.2.3 エステル系油

2.2.4 塩素化炭化水素系油

2.2.5 その他の合成絶縁油

2.3 添加剤入り絶縁油

2.3.1 酸化防止剤

2.3.2 金属不活性化剤

2.3.5 流動帯電防止剤

2.4 混合絶縁油

3.1.5 比熱,熱伝導度,熱膨張係数

3.1.6 吸収スペクトルと色相

3.1.7 ガスの溶解度

3.1.8 動粘度

3.2.5 直流導電率

3.3.2 腐食性硫黄

2編評価,管理,安全

4 絶縁油の規格

5.1 絶縁油電気特性試験

5.1.3 体積抵抗率試験

5.2 酸化安定性試験

5.2.1 制限酸化安定性試験

5.4.1 ガラステープ法

5.4.4 アスベストクロス法

5.4.6 酸素指数法

5.4.7 コーンカロリーメータ法（ISO5660）

5.5.1 ミニ静電テスタ法

5.5.2 蓄積電荷密度測定装置

6.2 絶縁油の確認方法

6.3 絶縁油の油中ガス分析

6.4.2 高速液体クロマトグラフ

6.4.4 その他の分析法

7.2 絶縁油の公害性とその対策

7.3.1 絶縁油取り扱い上の注意

7.3.2 環境への配慮

7.3.4 安全に関する法規

7.4 絶縁油の環境への配慮

3編機器ヘの応用

1.1 変圧器の歴史

1.2.2 配電用変圧器

1.2.4 ブッシング,タップ切換装置

1.3.2 難燃油入変圧器

1.4.2 他材料との適合性

1.4.7 流動帯電特性

1.4.9 絶縁油の難燃性,不燃性

1.5.1 絶縁紙と絶縁油の水分平衡

1.5.3 油浸紙の劣化

1.6.2 輸送ならびに現地据付と管理

1.6.3 変圧器絶縁油の経年劣化

1.7.1 絶縁耐力の向上

1.7.2 冷却性能の向上

1.7.3 流動帯電の抑制

2.2.2 ケーブルの種類と性能

2.2.4 1980年以降の電力ケーブルの進展

2.4.1 誘電特性

2.4.3 半合成紙との複合

3.4.2 コンデンサ用絶縁紙およびフィルム

4.1 油入しゃ断器

4編油入機器の保守管理

1.1.1 熱的分解生成物

1.1.2 電気的分解生成物

1.2 金属の影響によるガス生成物

1.3.1 絶縁油の採取

1.3.2 油中ガス抽出

1.3.3 ガスの検知

2.2 故障の実態

2.2.1 電圧別にみた障害,事故

2.2.2 故障箇所別にみた障害,事故

2.2.3 故障箇所と原因との対比

2.3.2 内部故障の検出

2.4.2 運転開始前

2.5.2 診断方法

2.6 自動油中ガス分析装置

2.6.6 ヘッドスペース方式を用いるもの

2.6.7 標準試料油による校正

2.6.8 オンライン・ポータブル形油中ガス分析装置

2.7.2 タップの切換開閉器

2.8.1 小型配電用変圧器

2.9.2 油中ガスからの予測

2.9.3 アルデヒド化合物からの予測

2.1 保守管理の現状と今後の課題

3.1.1 保守管理の概要

3.1.2 絶縁油による保守管理

3.1.3 OFケーブルの劣化メカニズム

3.2.2 絶縁破壊事故の具体例

5.1 油入しゃ断器

5.2 計器用変成器

5編参考資料

2.1 絶縁油関連学会および研究団体

2.2 石油学会を中心とした活動

2.3 JIS改正の経緯

2.4 IEC関係の活動

2.4.1 IEC

2.4.2 IC

2.4.3 IC10

2.4.4 発行されているTC10関連の規格

2.5 CIGRE関係の活動

2.5.1 CIGRE

2.5.2 JNC

2.5.3 SC

2.5.4 Technical Brochures

書誌データ

編集 (公社)石油学会

発行 2020年10月16日

判型 A5判，193頁

価格 5,500円（税込・送料別）

申込み及び問合せ先

(公社)石油学会　図書購入係
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-8-4　陽友神田ビル4F
TEL：03-6206-4301 / FAX：03-6206-4302

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1編	基礎
1.1.1	絶縁油の種類とその変遷
1.1.2	鉱油系絶縁油の製造の歴史
1.1.3	合成絶縁油の歴史
*1.1.4*	*環境対応型絶縁油*
1.2.1	変圧器
1.2.2	ケーブル
1.2.3	コンデンサ
1.3.1	変圧器油
1.3.3	コンデンサ油
2.1.1	原油の産地と種類
2.2.1	炭化水素系油
2.2.2	シリコーン油
2.2.3	エステル系油
2.2.4	塩素化炭化水素系油
2.2.5	その他の合成絶縁油
2.3	添加剤入り絶縁油
2.3.1	酸化防止剤
2.3.2	金属不活性化剤
2.3.5	流動帯電防止剤
2.4	混合絶縁油
3.1.5	比熱,熱伝導度,熱膨張係数
3.1.6	吸収スペクトルと色相
3.1.7	ガスの溶解度
3.1.8	動粘度
3.2.5	直流導電率
3.3.2	腐食性硫黄
2編	評価,管理,安全
4	絶縁油の規格
5.1	絶縁油電気特性試験
5.1.3	体積抵抗率試験
5.2	酸化安定性試験
5.2.1	制限酸化安定性試験
5.4.1	ガラステープ法
5.4.4	アスベストクロス法
5.4.6	酸素指数法
*5.4.7*	*コーンカロリーメータ法（ISO5660）*
*5.5.1*	*ミニ静電テスタ法*
*5.5.2*	*蓄積電荷密度測定装置*
6.2	絶縁油の確認方法
6.3	絶縁油の油中ガス分析
6.4.2	高速液体クロマトグラフ
6.4.4	その他の分析法
7.2	絶縁油の公害性とその対策
7.3.1	絶縁油取り扱い上の注意
7.3.2	環境への配慮
7.3.4	安全に関する法規
*7.4*	*絶縁油の環境への配慮*
3編	機器ヘの応用
1.1	変圧器の歴史
1.2.2	配電用変圧器
1.2.4	ブッシング,タップ切換装置
1.3.2	難燃油入変圧器
1.4.2	他材料との適合性
1.4.7	流動帯電特性
1.4.9	絶縁油の難燃性,不燃性
1.5.1	絶縁紙と絶縁油の水分平衡
1.5.3	油浸紙の劣化
1.6.2	輸送ならびに現地据付と管理
1.6.3	変圧器絶縁油の経年劣化
1.7.1	絶縁耐力の向上
1.7.2	冷却性能の向上
1.7.3	流動帯電の抑制
2.2.2	ケーブルの種類と性能
*2.2.4*	*1980年以降の電力ケーブルの進展*
2.4.1	誘電特性
2.4.3	半合成紙との複合
3.4.2	コンデンサ用絶縁紙およびフィルム
4.1	油入しゃ断器
4編	油入機器の保守管理
1.1.1	熱的分解生成物
1.1.2	電気的分解生成物
1.2	金属の影響によるガス生成物
1.3.1	絶縁油の採取
1.3.2	油中ガス抽出
1.3.3	ガスの検知
2.2	故障の実態
2.2.1	電圧別にみた障害,事故
2.2.2	故障箇所別にみた障害,事故
2.2.3	故障箇所と原因との対比
2.3.2	内部故障の検出
2.4.2	運転開始前
2.5.2	診断方法
2.6	自動油中ガス分析装置
*2.6.6*	*ヘッドスペース方式を用いるもの*
*2.6.7*	*標準試料油による校正*
*2.6.8*	*オンライン・ポータブル形油中ガス分析装置*
2.7.2	タップの切換開閉器
2.8.1	小型配電用変圧器
2.9.2	油中ガスからの予測
2.9.3	アルデヒド化合物からの予測
2.1	保守管理の現状と今後の課題
3.1.1	保守管理の概要
3.1.2	絶縁油による保守管理
*3.1.3*	*OFケーブルの劣化メカニズム*
3.2.2	絶縁破壊事故の具体例
5.1	油入しゃ断器
5.2	計器用変成器
5編	参考資料
2.1	絶縁油関連学会および研究団体
2.2	石油学会を中心とした活動
2.3	JIS改正の経緯
2.4	IEC関係の活動
*2.4.1*	*IEC*
*2.4.2*	IC
*2.4.3*	*IC10*
*2.4.4*	*発行されているTC10関連の規格*
2.5	CIGRE関係の活動
*2.5.1*	*CIGRE*
*2.5.2*	*JNC*
*2.5.3*	SC
*2.5.4*	*Technical Brochures*

編集	(公社)石油学会
発行	2020年10月16日
判型	A5判，193頁
価格	5,500円（税込・送料別）

電気絶縁油ハンドブック追補版

追記した項目 ＊新たに追加した章は太字斜体

書誌データ

申込み及び問合せ先

追記した項目　　＊新たに追加した章は太字斜体