石油関連技術教育・啓発事業
大学生や一般の人々に石油に関する知識と理解を深めてもらうため,本会では1997年に教育委員会を設置し,主に大学生を対象とした石油に関する教育講座を毎年60回程度実施しています。実施希望の機関の方は事務局(教育委員会担当)までお問い合わせください。
講義内容
2021年度は下記の7テーマの講義を実施します。講義テーマ,講義回数は講義受け入れ機関と相談のうえ,決定します。
テーマ | 講義内容 |
エネルギー動向 -エネルギーの国際動向と石油・再生可能エネルギーを取り巻く状況- |
○エネルギーの基礎(人とエネルギーの略歴,定義・種類,エネルギーバランス,LCA等) ○国際エネルギー動向(各国と日本の需給予測,特徴分析,各エネルギー資源,影響要因等) ○我が国の長期エネルギー需給見通しと各部門の省エネルギー対策 ○石油の需要と安定供給(サプライチェーン,リスク対応等) ○再生可能エネルギーの開発状況
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石油・天然ガスの探鉱・開発 ―地下の宝物をいかに見つけ,手に入れるか― |
○石油・天然ガスの開発技術(探鉱から生産までの各過程の技術) ○世界の石油・天然ガス事情(生産地と生産量,埋蔵量と消費量,フロンティアの開発等) ○非在来型石油・天然ガス開発の現状および将来(シェールガス,メタンハイドレート開発等) ○化石燃料資源の将来
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石油精製 ―燃料油・石油化学原料の製造― |
○原油から石油製品がどのような工程で製造されるか,そのフローをつかむ。 ○主要装置(蒸留・水素化精製・改質・分解)の存在位置と役割を理解する。 ○石油精製で用いられる触媒とその機能を知る。 ○石油精製と社会とのつながりを知る(需要対応,品質規制対応,排ガス削減,CO2削減等)。
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燃料油品質と技術の進展 ―社会ニーズへの対応― | ○燃料油の概要(種類/用途/需要量,燃料性状と社会ニーズ) ○燃料油製造技術の基礎(原油性状,蒸留プロセス,燃料油製造プロセス) ○ガソリンのオクタン価向上技術(芳香族化(接触改質),異性化,アルキレーション,流動接触分解) ○燃料油増産技術(流動接触分解,水素化分解,熱分解) ○超深度脱硫技術(ガソリン,軽油) ○その他燃料油のトピックス(ジェット燃料へのバイオ燃料の利用,Electro-fuels,今後の需要見通し)
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環境対応型潤滑油 ―自動車エンジン油が環境負荷低減にいかに貢献してきたか!― |
○潤滑油の概要(潤滑の基礎,潤滑油種類,潤滑油組成[基油,添加剤],販売量) ○自動車産業の重要性(製品出荷額,研究開発費,世界シェア,環境対応) ○乗用車用ガソリンエンジン油の排出ガス低減及び燃費向上への貢献 ○トラック・バス用ディーゼルエンジン油の排出ガス低減及び燃費向上への貢献
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温暖化ガス排出量ゼロを目指す時代の石油化学を考える | ○日常生活に欠かせない石油化学製品―石油精製とつながる石油化学コンビナート ○製品体系(付加価値留分エチレン・プロピレン・BTX/汎用樹脂)と革新的な触媒およびプロセス技術の大きな変遷(グリーンケミストリー,工業触媒の実際) ○原料の多様化(天然ガス,シェールガス,石炭化学,バイオマス,CO2資源化)の課題―温暖化ガス排出量ゼロへ向かうには再生可能エネルギーが重要 ○マイクロプラスチック問題,廃プラリサイクルの課題―我が国の石油化学の現状を踏まえ,未来を考える
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エネルギーの利用と地球温暖化対策―日本は世界の仲間入りができるか?― | ○地球温暖化(気温・海水面上昇,海氷減少・CO2上昇),地球上で何が起こっているか? ○COP会議での日本のスタンスと2020年以降の国際枠組み議論 ○我が国の公害・環境問題への取組み ○我が国のエネルギー基本政策との関係 ○炭酸ガス排出削減シナリオと技術革新 ○産業,運輸,民生部門の省エネルギー
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実施一覧(抜粋)
1997年より実施しました機関の一部を紹介します(順不同)。上智大学,明治大学,千葉工業大学,関西大学,北海道大学,室蘭工業大学,大分大学,愛媛大学,工学院大学,島根大学,鳥取大学,北陸先端科学技術大学院大学,信州大学,帝京科学大学,岩手大学,鹿児島大学,九州大学,秋田大学,北九州市立大学,埼玉大学,北海道教育大学,成蹊大学,岐阜大学,芝浦工業大学,豊橋技術科学大学,三重大学,宇都宮大学,静岡大学,桜美林大学,東京農工大学,富山大学,横浜国立大学,千葉大学,東京工業大学,広島大学,東京都市大学,*本事業実施にあたり,事業の趣旨にご賛同をいただきました石油連盟様から実施費用の一部を負担いただいています。沼津工業高等専門学校,茨城工業高等専門学校,旭川工業高等専門学校,和歌山工業高等専門学校,宇部工業高等専門学校,鶴岡工業高等専門学校
山形職業能力開発専門校
市川市立大野小学校
さいたま市,船橋市,市川市