絶縁油分科会
コンデンサ,ケーブル,変圧器および遮断器などの電気機器の絶縁に使用される電気絶縁油についての検討を行っています。絶縁油分科会は電力会社,電気機器製造会社,絶縁油製造会社および絶縁油分析・電気機器診断会社からの委員で構成されています。
現在の活動としては以下のものがあります。
- 絶縁油分科会研究発表会の開催:毎年6月上旬京都で開催
- 絶縁油分科会後継者育成講習会の開催:3年に1回程度を目安に開催
- 専門委員会での課題の検討
活動中の専門委員会:
「フルフラールの定量試験方法専門委員会」
「油浸絶縁技術動向調査専門委員会」 - 小委員会での課題検討
活動中の小委員会:
「技術伝承小委員会」 - 電気絶縁油関連の規格の見直し
【フルフラールの定量試験方法専門委員会】
絶縁油中のフルフラールを定量するための規格であるJPI規格「フルフラールの定量試験方法(JPI-5S-58-99)」は、制定以来今日まで、変圧器の主要な劣化診断手法として活用されている。この規格は制定以来20年以上が経過したが、本規格は改訂が行われていないため、実態に合わない状況が出てきた。具体的には、制定以降新しいフルフラール定量方法の開発や、分析機材の進歩、より低い定量下限等の需要などである。
そこで、国内外の絶縁紙劣化指標に関する最新の技術知見を調査し、今後の技術検討に資する活動を進めるべく、専門委員会を立ち上げこの規格の改訂を行う。
【油浸絶縁技術動向調査専門委員会】
近年、SDGsやESG等持続可能な地球環境対策に注目が集まっており、エステル系を代表とした生分解性を持つ環境配慮型絶縁油の普及や絶縁油再生技術、加えて耐熱クラスの高い部材の使用等、油入電気機器を取り巻く環境にも変化が生じており、新規部材に対する新しい評価技術の確立が望まれている。しかし、こうした新しい変圧器部材や技術の採用はこれまでの保守管理技術がそのまま採用できないとの事象も散見され、新たな保守管理技術のニーズが高まってきている。しかるに、国内ではまだ新技術導入から経年が浅く、新たな機器構成部材との組み合わせに関する技術知見はまだ少ない。
そこで、上記の状況に鑑み、本委員会は新たな研究開発の支援となる情報を提供することを目的に油浸絶縁技術の最新動向を調査し、絶縁油技術者間で知見を共有する。
なお、新たな試みとして、電気学会「変圧器の保守・更新技術の最新動向調査専門委員会」と合同で調査を進める。
(関連リンク先)
御意見等ありましたら,絶縁油分科会まで御連絡下さい。
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