絶縁油分科会

 コンデンサ,ケーブル,変圧器および遮断器などの電気機器の絶縁に使用される電気絶縁油についての検討を行っています。絶縁油分科会は電力会社,電気機器製造会社,絶縁油製造会社および絶縁油分析・電気機器診断会社からの委員で構成されています。
現在の活動としては以下のものがあります。

【生分解性電気絶縁油の適用拡大調査専門委員会】
 生分解性絶縁油は実用化されてから日も浅く、変圧器内部での経年劣化や異常様相など、保守・管理や診断技術に関する技術が体系化されていないのが現状である。
 また、導入が先行する諸外国では、規制緩和や保険料の引き下げなど様々な優遇措置が講じられている。
 そこで、生分解性電気絶縁油の長期使用時の保守・管理技術知見や、変圧器等の油入静止機器採用時における諸外国の優遇制度の現状把握と整理を行い、当該絶縁油の普及促進を図る礎とする。

【フルフラールの定量試験方法専門委員会】
 絶縁油中のフルフラールを定量するための規格であるJPI規格「フルフラールの定量試験方法(JPI-5S-58-99)」は、制定以来今日まで、変圧器の主要な劣化診断手法として活用されている。この規格は制定以来20年以上が経過したが、本規格は改訂が行われていないため、実態に合わない状況が出てきた。具体的には、制定以降新しいフルフラール定量方法の開発や、分析機材の進歩、より低い定量下限等の需要などである。 そこで、国内外の絶縁紙劣化指標に関する最新の技術知見を調査し、今後の技術検討に資する活動を進めるべく、専門委員会を立ち上げこの規格の改訂を行う。

 

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 御意見等ありましたら,絶縁油分科会まで御連絡下さい。

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